2010/12/28

自己啓発本をたくさん読む前にこれを読め

自己啓発本はたくさん読めば良いというものではなく「良書をじっくりと読むべき」と改めて思った。より根本的、基本的なものは役にたつ。なぜなら納得感が違う。


自己啓発本には色々なタイプがある。その中で描かれるテーマとしては、「コミュニケーション」、「やる気、モチベーション」などがある。この本は、少ないルールを用いて、これら二つの本質を端的に説明してくれる。

この本の考え方は、人間を脳についてコンピュータに例えている。ソフトウェアとハードウェアがあると説いている。ハードウェアは変え難いが、ソフトウェアを変えることでその振る舞いは大きく変えることができる。この本は、人間というハードウェアの特長を示すと共に、ソフトウェアの変更の仕方を書いてある本である。

この本で学ぶことで、変え難いものを変える無駄な努力をせずに、変えることでより多くの便益を得るための行動パターンを作り出せれば最高である。

2010/12/26

[AMN][書評]REMIX ハイブリッド経済で栄える文化と商業のあり方


この本の主張は「現在の著作権法の運用は行きすぎであり、現実に合わせて著作権法を変えて、アマチュアの著作物を使った二次創作 - REMIX - を保護すべき」ということにある。

2010年は、スマートフォンが爆発的に世の中に広まった年だと歴史に残るのだろう。そして電子書籍が紙の書籍の販売金額を越えた年である。すなわち、手のひらサイズのコンピュータを持ち歩いてデジタルコンテンツを楽しむのが当たり前になったのだ。

著作物がデジタル化するなかで、我々は著作権に関する法制度とマネタイズに関わるビジネスモデルをあるべき姿に変えるべきである。すなわち、本書で挙げられているREMIXが心おきなくできる世界であるべきだ。

REMIXを困難にしているのは、何といっても権利団体の過剰な著作物の保護である。REMIXは元著作物にとってもこの情報爆発の中で認知を広げるための「一番クールな方法」であると認めるべきである。取り上げられなければ無いも当然であるということを理解しなければならない。

また、ビジネスモデルであるが、著作権料の処理を最初に行うのではなく、二次創作物に対して対価が最初に払われた時点でレベニューシェアするようにすればよい。著作物が見られた・使われた量に応じて著作権料が取り扱われた方が二次創作物を作るクリエイタのモチベーションも増すはずだ。最初から禁止されたり、最初に法外な料金を請求されたのでは、REMIXは難しいままだ。

今を生きる我々ができることは、既存のルールを壊し、我々の後進のためにより良い世界を残すことである。ROの恩恵を十分に享受した我々の未来に残せる役に立つ遺産がこれだろう。

本書の大筋については同意できる。しかし、著作物としての説得力に欠ける。なにより新しい世界に対するビジョンが描ききれていない。

本を読む時間を短縮化するために、後書きを先に読んだ。そこには訳者である山形浩生氏の訳者あとがきがある。珍しいと思ったのだが、訳者が著作に対して否定的なのである。私は「デジタル・ネィティヴ」を読み終えたばかりということもあり、今を理解していない訳者の思い込みだとばかり思っていた。

しかし、本書を読み進めていくと、分かっていないのはレッシグの方だと思うようになった。クリエイウティヴ・コモンズに深く関わっている著者のはずなのだが、何やら判然としない。特に様々な事例をあげることで、本書の内容を伝えようとしているのだが、その例があまり適切ではない。映画の不正コピーを持ち歩くこと、音楽のダウンロードは違法である。それを許容できる理由は無いに等しい。

私の感想は上記の通りだ。生意気な提言に聞こえるかもしれないが、思ったことなのでしっかり書き残す。ご意見などがあればどんどん寄せてほしい。

c.f.
[O] 【いま読んでいる】 REMIX ハイブリッド経済で栄える文化と商業のあり方

2010/12/24

[AMN]3D CADシステムとiPhoneの意外な出会い #amn _

3次元モデルが叶える未来の形

ブログマーケティング、ブログ広告のアジャイルメディア・ネットワーク:Agile Media Networkさんのご好意で、「3次元モデルが叶える未来の形」ブロガーミーティング | ダッソー・システムズ株式会社に参加したのでその模様をレポートしようと思う。

まじは、ダッソー・システムズ社の話をせねばなるまい。私もこのイベントに参加するまでは全く知らなかった。簡単に言うと、自動車の設計用3D CADとしては一番売れているものを売っている会社とのこと。フランスの会社でありもともとは自ら飛行機を作っていた。その中でツールとして使っていた3D CADを外販したのがはじまるとのこと。

3次元モデルが叶える未来の形

3D CADの名称がCATIAと呼ばれるもの。現在はV6、すなわちバージョン6ということだ。価格は数百万円から数千万円まで。実行環境はノートPCも利用できるが、リアルタイム・レンダリング機能を使う場合は、ハイエンド・ゲーム用PCが最適とのこと。基本的には値段はなく、様々なオプションやカスタマイズと組み合わせて提供するものらしい。

通常の3D CADは設計のみに利用する。CATIA V6は、リアルタイム・レンダリング機能が特長である。これのおかげで、テクスチャを貼りつけたりその製品を使う場所の環境写真を使って見た目もそのままに再現することができる。3Dオーサリングソフトウェア顔負けの機能と表現力である。

この機能と表現力はシミュレーションに力を与える。シミュレーションの能力が向上すれば実際に試作をする回数を減らすことができる。試作が減らすことで自然に優しいものづくりが可能になる。また、試作ができないものや、人の命がかかっているなどの失敗ができないものを試すことも可能だ。このため価格も前述の通りになるのだろう。

3次元モデルが叶える未来の形

c.f.
PLMソリューション、3D CAD、シミュレーションソフト - ダッソー・システムズ
YouTube - DassaultSystemes さんのチャンネル

そのダッソー・システムズがコンシューマ向けのソフトウェアを売りだした。価格はなんと、230円。この写真はiPod Touchで撮影したものに、3Dでできた家を貼りつけたもの。大きさや向きなどは自由に変えられる。簡単にシミュレーションができる。

c.f.
[iPhone] 3DVIA Mobile | iPhoneアプリとiPod touchアプリ、iPadアプリ検索するならBuzzApp!

また、朝食シリアルのおまけの3D体験ゲームのデモもあった。
c.f.
YouTube - TVniman さんのチャンネル

このブロガーミーティングのお題はこの3D CADを中心としたシステムを如何に活用して世に役立てていくかを低減すること、である。私は、「自治体が3D CADシステムを購入し、広く一般市民が使えるように開放するプログラム」を提案したいと思う。ダッソー・システムズのシステムを個人で買うことはほぼ無理である。しかし、この技術は世の中のためになる。オペレータには、操作スキルも必要であるが、何と言ってもこのツールを使いこなすにはアイデアが重要だ。才能があるクリエータを日本からたくさん輩出するためには、できるだけ多くの人に使ってもらうことが必要である。そのためには無料で使える環境を提供することだ。学校や図書館などで手軽に使える様なプログラムがそのために役に立つだろう。

3D CADを使いこなすことで、ものづくり日本がさらに向上することを期待したい。

2010/12/12

[AMN]"ちょい食べカレー"で小さな幸せがやってくる #amn #glico _

小腹が空いたとき、いつも同じ味で飽きそうなとき、これが常備されていれば幸せになれる。

ちょい食べカレー・中辛

お弁当に、パンに、何にでも!温めなくても、おいしい!「ちょい食べ<カレー>」プレゼントキャンペーン|AMNからのお知らせ|ブログ|Agile Media Network」こちらのキャンペーンにあたったので早速食べてみた。

ちょい食べカレー・中辛

カレー自体は裏ごしした野菜・果物たっぷりの深みのある味わいが特長である。肉は少し形が残っているが、野菜のゴロゴロ感はない。もっとも、使いやすさを考えればこれで良いのだと思う。

まずはパンで試してみた。近くの生協の店舗内で製造しているバケット。それにベビーリーフセットを組み合わせた。写真としての出来を考えて野菜をトッピングしたが、野菜が無くてももちろん美味しい。カレー自体に野菜と果物がふんだんに使われているので、前に出過ぎない食材との組み合わせが良い。

食パンでも美味しいと思うがやはりバケットがおすすめである。パンの香ばしさとカレーの深みのある味わいの組み合わせがちょっとした至福をもたらしてくれる。

ちょい食べカレー・中辛

ご飯でも試してみた。ちょっと小腹が空いたときにご飯があればすぐに食べられるという便利さが良い。同じ弁当屋のものを食べ続けると正直飽きてくるが、何日かに1度これを使えばそれこそ「スパイス」になる。

単にカレー粉と小麦を混ぜたカレーとは違って野菜と果物がたっぷり使われているので味に「パンチ」が出ている。パッケージからはその点が伝わらない点は残念だ。

c.f.
グリコ ちょい食べ<カレー>

2010/12/07

[AMN]PFU ScanSnap S1100 タッチ&トライ イベント #ScanSnap #PFU #AMN _

「モバイルスキャナ」「様々なサイズ、厚みへの対応」「斜め、天地反対などの補正」、「複数のスキャナアプリでの容易な活用」など使ってみて分かる便利機能が満載でした。これは買いだと思います。
ScanSnap S1100 タッチ&トライイベント

今回の主役"ScanSnap S1100"。とにかく小さい。軽い。「持ち歩くスキャナ」という新たなカテゴリーを作った。

ScanSnap S1100 タッチ&トライイベント

斜めに原稿を入れてしまってもまっすぐに補正する。スキャナのそもそもの問題をソフトウェアの力で見事に解消。一一補正する必要がないのでどんどん取り込んでいきたい気持ちになれる。

また、色々と散らかっているが、原稿のサイズや厚さにもかなりの自由度がある。今までスキャナに取り込みにくく、写真を撮ってすませていたものも、ScanSnap S1100なら容易に取り込める。

ScanSnap S1100 タッチ&トライイベント
ScanSnap S1100 タッチ&トライイベント

持ち歩くということから、B-SHOP社のこんなケースも参考出品されていた。これは欲しい。

ScanSnap S1100 タッチ&トライイベント

開発責任者の宮内部長。今回のイベントのために石川県よりお越しとのこと。

ブロガーからの「USB 5Vのみというところで、モーター駆動などについてブレークスルーは?」という質問も、さらりとかわすなどスマートな方でした。サイズや持ち歩きにおける信頼性の追求など、確固とした信念を持っているからこそ生まれた製品という印象を強く受けました。

c.f.
新製品 ScanSnap S1100 タッチ&トライイベント - レポート - Fans:Fans




2010/12/04

[読書感想]ビジネスEVERNOTE (日経BPパソコンベストムック)

Evernote CEO The brain to become the second user
ブログマーケティング、ブログ広告のアジャイルメディア・ネットワーク:Agile Media Networkさんから"ビジネスEVERNOTE (日経BPパソコンベストムック)"の献本があったのでその読書感想である。
EVERNOTEを使ったことが無い人はこの本を読んで今すぐはじめるべきだと思う。特にiPhone/iPad/Androidスマートフォンを使っている人は特に。不景気だと嘆くのではなく動きがあるところでは動きがあるということが分かるはずである。
EVERNOTEをすでに使っている人も他の人の使い方に目を向けるべきである。「お、これは!」という気づきはきっとあるはず。Web 2.0時代のアプリケーションの特長は「カスタマイズ」ができること。この本の中でも取り上げられているが、iPhoneのSafariブラウザで閲覧しているWebページをEvernoteに簡単に送るための方法などだ。(例えば、iPhoneでもEvernoteのWebClip « matatabiの様な方法である。)
過去を振り返れば、(1)個々のコンピュータの二次記憶に情報(ストック)が分断されていた時代、(2)インターネットにより世界中のストックへのアクセスが容易になった時代、(3)Web 2.0により情報がフロー化した時代と流れて来ている。Evernoteはフロー化した情報を自分用にストック化し直すツールである。そして、ノマド・オブジェ(手のひらサイズで持ち歩けるもの。今の世の中で言えばスマートフォンやタブレットデバイス)とモバイル・ブロードバンドによりインターネット上のオンラインストレージに容易にアクセスできるようになったという時代背景がある。
これは一過性のものではない。Evernoteというサービス自体が長く続くかは全く分からないが、「今(現代)」を生きるのであれば最低限必要なITリテラシーであると言えよう。
識者の使いこなし記事は話題の人をもってくることで面白いものになっている。もっと、Androidで活用する話が記載されていればより良かったのでは無いかと思う。