結論から言うと、携帯電話の革新と成熟を体感できる素晴らしいイベントだった。
場所は、先端技術館 @TEPIAである。
AMNからの招待でdocomo 2010 Winter Collection Preview Eventに行ってきた。このイベントはドコモ社のプレミアクラブ会員も見ることができるのだがブロガー枠はその前の午前中に割り当てられていた。プレミアクラブ会員が入る前に取材が入っていた。このレポーターが何者かはよくわかっていない。
何といっても一番人気は、REGZA Phone T-01Cである。このスマートフォンの特長は、ガラパゴスケータイとかフィーチャーフォンと呼ばれる機種が持っていた機能を搭載しているちころにある。ワンセグ視聴、おサイフケータイ、防水などである。
今回触ってみてわかったのは、NXUIと言う独自のユーザインタフェースを搭載している。普通のAndroidの場合にはホーム画面にはアプリケーションのショートカットやウィジットが並んでいる。一方NXUIでは、リアルタイム情報や今までの履歴などを画面の80 %ぐらいに拡大して表示してくれる。いちいちアプリを起動することなく確認できて便利である。このような「ハブ」になるアプリケーションを用意することで利用者の利便性を上げると言う作戦である。
Android 2.1になってしまうが、日本のケータイに慣れた利用者が期待するレベルを越えることに拘った一品と言える。またカメラの部分が厚くなっているがそこにキャップ不要のヘッドフォン端子もある。防水でありながらキャップがいらない。細かいが良くできていると感じた。
これと180度異なるアプローチとなるのが、Optimus chat L-04Cである。この機種はAndroid 2.2を最初から搭載する。また、今までのスマートフォンが大きくて重いと言われていたが、その点を解消する軽さ148.5 gである。また、QWERTY配列の物理キーボードを有している。これにより、両手の親指での入力がしやすくなっている。
また、変わり種はやはりLYNX 3D SH-03Cだろう。おサイフケータイ、ワンセグ、赤外線などの機能を持つだけでなく3D表示の機能を持つ。それも眼鏡不要つまり裸眼に対応したものである。デモ映像を見たがものによっては頭が痛く感じるものもあったが奥行きがある映像は素晴らしい。映像への没入感が得られコンテンツに集中できる。
また、従来型のケータイは成熟に進んでいる。P-01Cは10.4 mmのスリムケータイだ。最近のものはポケットに入れると膨らんであまりにもカッコ悪い。2年弱前のモデルにP-04Aがあったがまさしくそれが戻ってきた。
薄さの追求というよりはより押しやすいボタンとカメラの画素数を増やすという言うなればマイナーチェンジである。とはいえ、電話とメールを主に使うという使い方にはぴったりな機種である。今回のイベントではあまり注目されていなかったが、実際の購入には検討に入れるべき機種である。
また、従来型ケータイの進化の方向性の一つはデジカメ機能の充実である。L-03Cを見てケータイだと思う人はいないだろう。それもそのはず、このケータイにはケータイモードとデジカメモードの二つのもモードがある。デジカメモードにしてしまうとユーザインタフェースがデジカメのそれに変わってしまう。そこにはケータイの影はどこにもない。
担当者に聞くと、電話着信がある場合はデジカメモードから復帰してケータイに戻るとのこと。運動会や結婚式などの決定的なシャッターチャンスを狙う場合には機内モードにすることが必要かもしれない。
またP-03CはデジカメのLUMIXの映像処理エンジンを持つ。使い勝手はケータイに近いがデジカメのユーザインタフェースをかなり意識した作りになっている。液晶ディスプレイ部分はタッチパネルになっているのだが、ピントを合わせたい対象をポイントするだけでなく、撮影指示もタッチパネルから行うことが可能だ。
他にはカシオのケータイ部隊とNECの合併が産み出したのはスポーツ、ガテン系ケータイのN-03CDである。中身はNECだが対衝撃構造、防水、防塵の特長を持っている。重たそうに見えるが思いの外軽い。今までこのジャンルを買うには他キャリアを選択する必要があったがドコモからも選べるようになった意味は大きい。
今回はモックのみの展示であったが所有欲をゆさぶるものにTOUCH WOODがある。国産ヒノキ間伐材を使うことで一台ごとに木目が異なるというもの。持った感じがとても優しい。感性にうったえる逸品である。
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