2010/10/15

ここぞに強くなるために覚えておくべきこと

マルコム・グラッドウェルの「失敗の技術」の第12章に「なぜ、ある人は緊張し、別の人はパニックになるのか?(Why Some People Choke and Others Panic)」という部分がある。

その中から以下の言葉を引用する。

人間は緊張すると考え過ぎ、パニックを起こすと思考が停止する。
緊張で硬くなると本能を失い、パニックに陥ると本能に戻る。
このブログを読んでいる人であれば「プレゼンテーション」などで「真っ白」になった経験や「いつもの調子が出ない」ために落ち込んだ経験の1つや2つは思いつくはずである。

この2つは発生の原因が全く異なる。さらに対策は全く逆になる。自分にこの2つの失敗の可能性があるのであれば、あらかじめ準備はできるはずだが、対策を間違えれば事態は余計に悪化する。

前者は、「あるがままの自分をさらけ出す」と決心をすることが大切である。「うまくやってやろう」という気持ちはプレッシャーを受けてしまう。

後者は、「練習あるのみ」だ。1,000本ノックという言葉があるが、発生するであろうあらゆる状況を事前に体験しておく。そうすれば、視野狭窄に陥ることはない。

一期一会という言葉もあるが、ビジネスではチャンスを掴むための「瞬間」が必ずやってくる。その時にチャンスを掴めるかどうかは、自分の弱さを認め、日々鍛錬を繰り返すことである。最後に歌舞伎役者の市川団十郎さんの言葉を紹介しよう。

一日稽古を怠れば、自分が下手になったと思う。二日稽古を怠れば、相手役に下手がわかってしまう。三日稽古を怠れば贔屓筋に下手がわかる。その段階で、レッテルを張り替えることは並大抵のことではない。
(経営塾・社長塾・経営革新セミナー:経営者、起業家向け:ISKコンサルティング)


0 件のコメント: